農大の桜並木を目指して今年も観光客のクルマが押し寄せた。ところが現在の地図上(ナビ)の農大を目指しても桜の並木道はない。実は数年前まで閉鎖されていた「県農大」は、バイオテクノロジー研究拠点として、独立行政法人徳島大学に移管され復活した。本来の(桜並木の名所)の正式名称は「徳島大学生物資源産業学部農場」となり、「農大」の文字は消えた。
肝心の県農大は、かつてあった県立農業試験場を大幅改装することで「徳島県立農林水産技術支援センター農業大学校」として生まれ変わった。つまり地元の愛称としての「農大」は1kmほど西へ移動したことになる。
徳島県の旧農大施設を徳島大学に譲り、代わりに旧農業試験場に移転し、支援センター農業大学として再出発させた。
その昔この桜並木道は舗装もされておらず、地元民が思い思いの場所で酒宴を開いていた。
あまりの騒ぎに桜の見物客は引いた。今思えば懐かしい光景だ。