その開拓者は何といってもキース・へリング。1980年代だ。日本ではユニクロのTシャツにもプリントされて一気に広がった。
このシンプルな絵はポップアート世界で伝説になっている。あまり彼のことは知られていない。それは彼が1990年に亡くなったからだろう。
この作品が描かれた80年代はベルリンの壁が崩壊し、ソ連邦も消えた。すべてが不確かな時代で、静かにバブルも進行していった頃。
では令和の今はどうか。
誰もが認めるだろう。ますます不確かな時代突入していることを。すべての存在が「色即是空」であることを骨の髄まで思い知らされている。