あらかじめお断りしておくが、この書評は個人的な好みで書かれたものです。
こう先にお断りしておかないといけなのは、せっかくの芥川賞受賞作なのに、実は一時間ほどで斜め読みしてしまったのです。あまりにも奇異で、共感できそうもない人物像が描かれていて、僕には理解できなかったということです。
アメリカの作家なのかな?
そう思って調べると、フランス文学に影響を受けた前衛的作家とある。彼女が最初に結婚した相手は聖職者で、後に別の男性と再婚している。これが作風に反映しているのは間違いない。数少ない純文学新人賞三冠作家(文芸賞、芥川賞、三島由紀夫賞)。
「前衛」というものに少しでも理解を拡げるため、数年後にもう一度読み直してみようと思う。