世間はEV車と運転支援車の話題が中心だが、技術の進歩から逆行するかのように、「旧車」ブームである。そして1970年代に続く二輪車ブームである。この世を渡るには「三歩進んで二歩下がる」程度のほうが人に優しい。ブームの張本人たちは、どう考えているのだろう。
僕もある決心をした。なんの運転支援パッケージも搭載されていない車に乗り換えた。
「せっかくいい車に乗っていたのに、なんたるバカの極み」そんな声が聞こえてくる。ところがフル・マニュアル車は操っている感覚に浸れて実に楽しいのだ。そして遅い車だから、実に運転は忙しいのだ。だから乗るときは気合が入る。ペダルの踏み間違いなんかあり得ない。