遺伝子組み換え技術の進歩を、規制側(食品安全委員会)が具体的に示した名著がある。以前もご紹介したが、GMに関する興味深い部分を以下(太字部分)に抜粋しました。
作物 の 新しい 品種 は GM とは 方法 は 異なる ものの、 なんらかの 遺伝子 変異 を 起こし て いる もの です。 それら 新 品種 は 交配 だっ たり 種子 を 放射線 や 変異 原 性 の ある 化学物質 で 処理 し たり し て つくら れ、 GM 作物 と 違っ て どこ の 遺伝子 が どう 変わっ た のかは わから ない こと の ほう が 多い です。 です から 理論的 には、 どこ に なに の 遺伝子 を 組み入れ た かが わかっ て いる GM 作物 より リスク は 大きい と 言え ます。
(中略)
日本 では 令 和 二 年 一 二月 に「 ゲノム 編集 技術 応用 食品 及び 添加 物 の 食品 衛生 上 の 取扱 要領」 が 定め られ まし た。
畝山 智香子著ほんとうの「食の安全」を考える: ゼロリスクという幻想 (同人文庫) (p.40). 化学同人. Kindle 版.
この書は、我々の噂レベルの浅薄な知識を一掃してくれます。日夜食品研究に従事し、国内外の専門機関と情報を共有しながら、我々を守ってくれている組織が食品安全委員会である。
浮ついた知識によって流布された噂レベルの食品安全神話、また危険情報を信じるな。著者は本書で繰り返し述べておられる。卓見である。現場の生の声でもある。
(上の映像は、徳島の善入寺島の一コマです)