インドに憧れる人は多い。その文化はかつて世界の中心に君臨していた。ブッダの教えは紀元前に伝えられ、ヨガなども明治期に輸入された。インドは古くから河川崇拝、菜食主義、聖牛崇拝の宗教があります。ヒンドゥー教徒が人口の七割。四住期に代表される生活様式は最も興味深い教えだ。その四住期を順にご紹介します。
①「学生期」(がくしょうき)は家にあって子を産み育てるまでの期間。
➁「家住期」は家を作り子供を育てる期間。
➂「林住期」は森に隠遁生活しながら修行するもの。
④「遊行期」は定住せず群れから離れて里山に遊ぶ。
「遊行期」は禅でいうところの九段階目、「柳緑花紅」でしょうか。
四住期をわが身に置き換えてみると、現在「遊行期(人生暇つぶし)」のど真ん中といったところでしょうか。ささやかながら、写真業は後継者に譲り(といっても人不足で現場でカメラを持っているが)、本来であれば悠々自適?のはず。
今後は林住沐浴生活者に突入するつもり。ケヤキなど10数本の木々に囲まれた自宅の庭を森に見立てて、自然と相和し、欲を断ち、天地と対話する生活。
今どきはやりの「断捨離」ですね。でも野心はなかなか捨てきれません。
[遊行期]まで今しばらく猶予がありますので、思考の荒野に立ってここに居ながらにして遊ぼうと日々を送っております。自称作家なんかがいいですね。
〈日々心の力を鍛えていこう〉
その心は、〈明るく生きると決意しよう。毎日少しずつ少しずつ丹田を鍛えて、自家発電し周囲を照らして生きたい〉ということです。
しかし現実は甘くない。気取ってなんかいられない。家の周囲に植えた木々は大木となり近隣に迷惑を掛けたり、ゴミは分別せねばならない。様々な税金が生活を逼迫させるんです。