戦艦三笠

深く考える人は行動が遅れがち。行動ばかりが先行すると失敗のリスクが高まる。

1560年、桶狭間の戦いで信長が見せた攻め方は、熟慮しただけでなく、行動が素早かった。これは別格。天才的である。

ロシアバルチック艦隊を殲滅した東郷元帥は漁船まで動員して足取りを探り、自ら乗船する戦艦「三笠」をおとりにする大胆な作戦で勝利を収めた。1905年5月27日のことだった。今もこの作戦は米国士官学校の教科書で教材になっているようだ。

戦争もまず勝つんだ!という意志が先にある。それから戦略・戦術を検討する。しかし東郷の場合、バルチック艦隊が日本海を通るか、太平洋に回るか、大きな賭けをして勝利した。ギリギリの選択は運も味方した。

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