世界的に権威がある英国の文学賞「ブッカー賞」の主催団体は8日、翻訳書部門「ブッカー国際賞」の今年の最終候補6作品を発表し、作家の川上弘美さんの「大きな鳥にさらわれないよう」が選ばれた。受賞作は5月20日に発表予定。ほかはフランスやインド出身など5人の作家の作品。
「大きな鳥―」は14編からなる短編集で、絶滅の危機にひんした人類の未来がテーマ。2011年の東京電力福島第1原発事故をきっかけに、人類が生み出した科学技術を制御できなくなったとして執筆を決めた。今年1月に英訳された。
.................以上太字、4/9産経新聞オンラインより記事抜粋
ここにご紹介するのは、川上弘美の近未来をテーマにした笑えないブラックジョークのような短編集。読み進めるうちに、自らの不要な思考は自動的に排除されていく。筆のチカラは群を抜く。
「センセイの鞄」(2001年)以来、ずっと彼女の作品を読んできた。今回、ブッカー賞翻訳書部門の候補作。この衝撃は、カズオ・イシグロのノーベル賞受賞に匹敵する。