今回はメルセデスのEV。以前はハイブリッドを取り上げたが、今回は完全なバッテリー・モーター駆動車をお借りしたのでちょっと気取って評価してみる。
まず車の質感など出来に文句はない。暖機運転などは必要ないので、乗っていきなりフル加速してみた。しかしうかつに踏み込んではならない。運転手本人が鞭打ちになりそう。
内装の趣味は好き嫌いがありそうだが、ピアノタッチ操作系など、各部の機能的配置は他社を抜く仕上がり。液晶表示も解像度が高く見事。シートの着座感も大きく進化している。
回生ブレーキの効き具合モードは3段階。切り替えは手元で瞬時に変更できるパドルシフトが担う。シフトレバーに割り当てるより便利で安全。
ひょっとするとEVのアクセル、ブレーキ、ハンドリングこの一連の動作は女性にピッタリのような気もした。エンジン音から違和感を感じたり走行音からタイヤを判断するなど、車の調子はすべて耳が大事だが、感覚的にとらえる女性に「モーター音の調子は?」などと尋ねる意味はない。そこがいい。純粋に走行を楽しむというのでなく移動を楽しみたいのだから。ただし、回生ブレーキの効きを「強」にしたときテールランプが早目に点灯するよう制御ができているのだろうか。それを確かめることは出来ないままだった。
さらに言えば、コンビニに突っ込まないよう、防止装置を付けてほしいところ。