この島の国籍はギリシャだが、アテネから遠く離れエーゲ海南東、トルコ国境近くに浮かぶ小島。「神聖ヨハネ修道院」と「黙示録の洞窟」に訪れる信者たちが、祈りをささげる大切な聖地の島である。ギリシャ正教について説明できる立場ではないが、贖罪と終末思想が底辺に流れている。帝政ローマ時代、イエスの12人の使徒が迫害に遭い流刑になった島である。
この聖地を無神論の輩が訪れることに罪を感じても不思議でない。それほどに訪問者は敬虔、神妙な表情である。熱心に膝まずき祈りをささげる者も多い。
黙示録の洞窟に足を踏み入れる時、周囲の空気に馴染まず緊張した。有名な聖地となれば、参拝者は長蛇の列。本音を言えば疲れを感じるだけだった。気配を感じることもできなかった。だが2千年の祈りは重い。
上のショート動画は「聖なる洞窟」の入口。