竹炭

剣山見ノ越峠を15分ほど西に下ると、東祖谷山村久保集落がある。住民もかなり減ってしまったが、かつて友達がいた。先年96歳で亡くなったが、この山奥にたびたび酒を携えて通ったことを思い起こす。ここに暮らすには長い冬に耐えねばならない。だからこそいつも彼は柔和な表情を絶やさない。なかなか笑顔を振りまくのが苦手で、寒さと孤独に耐える胆力もない自分が情けなくもある。写真は彼の作品。長い冬に手慰みで焼く竹炭花器。

いずれも岡本T氏の作

© 2026 阿部写真舘 公式:1936年創業の花と光に包まれたフォトスタジオ