写真で比較してみると、佐那河内(写真上)は広葉樹林帯も多い。雑木林が良く整備されている。逆に祖谷は全山ほぼ杉林ばかり。これでは梅雨明け前の集中豪雨期など、土砂崩れの被害はいつ発生しても不思議でない。森がしっかり守られていれば下流の平野部は安全だが。その昔から森林整備は、ひたすら人海戦術に頼るしかなかった。
森林は戦後、丸裸になった原野に緑を戻そうと急ぎ杉を植えた。その結果が数十年後に各地で集中豪雨による土石流被害に現れた。いま林野行政は各地の森林組合が一手に引き受けて整備しているが、現場では人出不足もあって追いつかない。ドローンや衛星による先進調査は今後進むのだろうか。また、マタギのなり手不足。熊の被害にどう対処するのか。各地必死の努力を積み重ねておられる。
国は半導体投資ばかりでなく、この国土の森林整備に投資してほしい。人材確保は待ったなし。

「佐那河内上付近」2009.7.18

「東祖谷久保」撮影は2009.7.20