民主主義国家では中道保守を〈リベラル〉派と呼ぶ。これはフランス革命以来、世界の共通語になった。そのルーツはいわば革命によって、身分制や領主制を一掃し〈国民主権〉を勝ち取った。この革命勢力を自由の象徴として〈リベラル〉と呼んだが、我が国では不可解なことに野党が自らをリベラル勢力と名乗っている。野党は社会革命を起こしたいのだろうが、革命を引き起こそうと標榜する自称〈リベラル勢力〉は都合よく新自由主義〈グローバリズム〉を表看板に取り込むことによって自らの正当性を保っている。さらには〈世界平和主義〉を盾にして保守勢力を右翼側に押し込もうとしている。
もっとフェアな戦いを望むが、まずはこの「立場のすり替え」を戒めねばならない。
国民はみんな知っている。