三日月は格好の被写体になる。今回の撮影条件を以下に示します。
・NIKON D-50
・設定感度ISO25600
・Dレンジオプティマイザー最大
・1/250sから1/500s。F6.3
・色温度 AUTO
時の経過とともに青空になってゆく。それでもカメラの能力に収まる明暗比にはならない。そこで一時的にカメラのダイナミックレンジを上げるために、カメラにはDレンジコントロール機能がある。被写体の月には太陽の光が100%反射する部分と、暗い空のコントラストは1:1000はあるだろう。肉眼では6時の時点でかなり空は明かるかったが、データでは再現の幅に収まらない。肉眼の印象に近づけようと思えば空と月を別々に撮って合成するしかない。以前は合成を多用していたが、最近はそれも飽きて来た。
いくぶん空が白み始めるこの時間が最適です。月自体のトーンも再現でき、月の眩しさが抑えられる。そもそもDレンジオプティマイザーを開発したのはSONY。カラーエンジンによって、肉眼に近づける努力はこれからも続くだろう。その開発に期待している。