哲学者カントといえば「純粋理性批判」。それしか記憶になかったが、1781年、彼は『知情意』を世に問うたのです。
それから120年後、夏目漱石は日本人に分かるように解説してくれた。漱石が書いた『草枕』の冒頭の一節は有名です。
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智に働けば角が立つ。
情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
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「知、情、意」を「知識、感情、意志」と訳してみてはどうだろう。この三つはバランスが取れていなければならない。そう感じませんか?
古来より”3”という数は重要な働きと意味をを持つ。何事も真理は一つでなく、三つあるのでは。