向田邦子の妹

向田邦子はちょうど私の母親世代。戦前を気丈に生き、戦後は週刊誌メディアで自らを鍛え、ペン一本で格闘してきたアスリートともいえる存在。

TVドラマの脚本家として視聴者を唸らせ、作家としても人物描写の天才ぶりを発揮し、1981年、航空機事故によってこの世を去るまでテレビドラマ全盛期を支えた。

没後20年以上を経て、彼女の妹和子がエッセイを出版し、邦子の秘められた生活、愛する男を看病しながらの執筆活動の一端を披露した。

写真は向田邦子のTwitterより

邦子のこの写真が気になる。カメラのこちら側は誰なのか?ひょっとすると密かに愛する男性が撮ったものではないか。相手を許している表情。ストロボの巧みな使い方。猫を抱くプライベートな空間。壁に掛かっている絵画はもしかするとムンクなのか。そんな想像が拡がる。これらの疑問の答えが向田和子の著作に含まれている。

 

 

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