奈良の友人から詩集をいただいた。著者は一昨年亡くなられた堤 江実さん。一目会おうと写真を検索してみた。惚れ惚れするほどに素敵な方だった。彼女は元文化放送のアナウンサー。そのキャリアを活かして、朗読会、ジョイントコンサートを開いてきた。
まず、本を手にとりパラパラとめくってみる。一瞬で一文全体が目に飛び込んでくる。読むという行為は不要で、言葉は凝縮されている。どのページも作品群は魂を揺さぶる。
作品「咲ききる」より、以下一作だけ抜粋しました。
花も
人も
いまを咲く
さいごまで
咲ききる