父の愛機(3)

買いたくても当時は高価で手が届かなかった"SUPER IKONTA"。

このカメラはようやく手が届く価格になるまでに75年を要した。つまり父は最近になってようやく手に入れたカメラだ。当人の愛機というには馴染みがあまりないことになる。

発売:1934年 型式:6×9判スプリングカメラ レンズ:テッサー105mm/f4.5 シャッター:コンパーT・B・1~1/250秒、セルフタイマー付き 焦点調節:ドレイカイル式距離計連動、前玉回転式 ファインダー:組み立て式ガリレイ型 フィルム送り:赤窓式 サイズ:120×160×130ミリ(撮影時) 重量:800g 以上「クラカメ探検隊」サイトより抜粋しました。

1934年当時、この折りたたみスプリング式カメラで、ピントを合わせる距離計連動方式なのだから驚異的な技術だ。父が憧れたこともうなずける。

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