ワールドニュースの現場

国際ニュース報道の現場は面白い。各国ニュースで共通しているのは、キャスター本位で綺麗な人物ライティングを意図していること。スタジオ全体の明るさを保つための照明のことではない。およそ「ライティング」と言う限りは、何かの意図を持って作り上げるもの。そして自然に見えなければならない。人物がより美しく知的で聡明な印象を視聴者に提供しようと、各現場スタッフは努力しているわけだ。キャスターは局を代表する看板タレントでもあるから。

私達スタジオカメラマンが最も重視するのが、その人(カメラの前に立つお客様)の特徴、仕草、ウィークポイントをいかに早く察知してライティングでカバーする。これが全てに優先している。撮影のシチュエーションなどはファッション・流行の一部であるから時代と共に変わっていく。

F2(フランスの放送局)は中でも一番きれいな人物ライティング。お見事です。国を代表する美女、イケメンが登場します。下のソフィーなどは、肌色とコントラスト、顔の輝き、瞳の入射光への配慮、全て人物を際立たせるための配慮が見える。

France2↓

アンヌ・ソフィー。国民的人気を誇る

同じくF2のイケメン。いかにもフランス人らしい顔立ち。仕草にもラテン系のにおいを感じさせる。

ドイツZDF アングロサクソン代表といった感じ

カタールの放送局アルジャジーラ。世界で一番公正中立な放送局と言われている。

 

インドNDTV。もう少しソフトなライティングが欲しいところ。

ご存じ↓

顔の色調、立体感など、およそ配慮していないから、顔色が濁っている印象。

 

チャイナCCTV。白人トーンを意識していわゆる女優ライトも入れている。

お隣韓国↓

韓国KBS。しばらく観察していると気付く。彼女の表情筋の動きがおかしい。整形顔だ。

NHK。ソフトなライティングだが、F2に比べてブリリアントさに欠ける。

英国BBC。少し観点がずれるが、およそ4つの民族の混血らしい顔立ちが素敵。

BBCトップキャスター

ブルームバーグは今回載せていないが、米国特有の人種に配慮した配役の妙味を感じる。

スペインTVE.実際の肌色より明るく見せようとしている。

 

イギリス・BBC,ドイツ・ZDF,フランス・F2,ロシア・ロシアTV,カタール・アルジャジーラ,アメリカ・ブルームバーグ,香港・TVB,トルコ・TRT。世界は情報が溢れている。

以上写真はテレビモニターを直撮りしております。画像の違和感はご容赦ください。

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