今年でベスパ生誕75周年。その間、僕は中古を3台乗り継いだ。
二輪にまたがると気合が入る。リスクの大きな乗り物だけに誰にでも勧められないが、ヘルメット越しに風と太陽を浴びると、得も言われぬ快感に満たされる。別に早く走ろうなどとは思いもしない。ただし公道では自車の存在をアピールする走り方が求められる。
例えば交差点で対向の右折車が待っている。自車の前には四輪車が同方向に走行していて、自車バイクは後続追従しているとする。交差点で止まる。信号待ちだ。そして信号が変わる。当然のことだが対向車からバイクの姿は隠れて見えないわけで、対向のドライバーは、こちらの存在を気付かず、よし!とばかりに右折してくる。これで衝突すればバイクは吹き飛ばされる。
だからバイクは先行車と車間を空けるだけでなく、アピールするよう多少の蛇行運転などで存在を主張しなければならない。俺はここにいる! いつもその心がけを忘れてはいけない。