天理

西名阪国道をよく利用したが、大阪方面に出るには高低差の激しい大和高原の峠を下る。ようやく平地に降りるとそこが天理市。どうもその峠の中ほどで車内から写したようだ。記憶しているのは極低感度ISO25のコダクロームで撮ったこと。したがって不鮮明極まりない写真だ。

こうして古い写真を整理していると写真は記憶の出入り口、糸口になってくれる。

ただ記憶が50年も経てば、「まぼろし」にちかい。

カメラはこの現実と幻の間を行き来できる貴重な装置だ。

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