昨日のビールの話題は今後も注目すべきところだが、さらに今日はもう一つ論点として掲げたいのが、表題の政府による補助金政策。我が国のマスコミはあまり報道しないが、円安、電気、エサ代の高騰などによって乳牛農家が大打撃を受けている。つまりウクライナ戦争の影響からだ。
この3月に開始された我が国の乳牛殺処分政策は、酪農家に対して一頭あたり15万円の補助金を出す(乳牛を肉牛に転換した場合)。最終的に4万頭の牛が殺されることになる。農家にとっては乳牛は血を分けた子供のような存在。一頭ずつに名前を付けるほどかわいがっている。
門外漢がここで政策的な問題を、気やすく語るものではないが、我が国の直近の乳製品輸入高は年間14万トンに達する。この大きな矛盾をいったい誰が調整するのだろう。
国家とは何か。酪農家は放牧の時代に戻れないものなのか。
このままでは牛乳を飲む気が失せてしまう。