元旦の「だるま朝日」を狙おうと、ビバーク用テントまで用意して小松海岸へ出かけた。
ところが海岸までの道程は見物客で大渋滞が出来ていたらしく、このだるまを眺められたのはラッキーな人たちだけだそうだ。こちらは深夜3時からテントに包まれ、銃座のような三脚を構えているから、集まる見物客にカメラの前を遮られることはなかった。善意に感謝。気迫の勝利か。
あいにく水平線を遮る雲に阻まれ、半ば諦めかけていたが粘り勝ち。その瞬間、雲が割れて太陽が昇る。海面の程よい水蒸気が、見事な「だるま台座」を作ってくれた。行き交う漁船に邪魔されるのではとハラハラしたことが懐かしい。
