いまから45年前の写真。当時は広大な葦原が見事に広がっていたが、残念ながら少しずつ痩せてきている。このフィルム写真も経年変化で褪せてきているがお許しを。
地元漁師たちに聞いたが、昔は河口から先、沖合数キロにわたって中洲が伸びていた。その海に突き出た中洲によって川の養分が蓄えられる。つまり上流から流れる植物プランクトンが肥沃な栄養分として堆積し、小魚を集める最高の漁場になっていた。それが漁師たちの誇りでもあった。
その誇りが奪われたこと、つまり中洲が消滅したこと。それをダムのせいにしようというのではない。治山治水はそんなに簡単なものではない。
ただ、長良川のようにここに河口堰が作られていたらと思うとゾッとするが。