グローバルシャッター方式

今のミラーレス一眼カメラは動画性能競争にもなっている。それは当然の流れだが、今年1月に特徴的なカメラが発売された。この機種のレンズマウントは”Eマウント”に統一されてユーザーは大歓迎。Minoltaカメラを吸収合併して今、”Sony-α”はカメラの頂点に立つ。動画性能を極限まで引き上げたこのカメラを世に出し、他メーカーを引き離そうとの算段だ。

”α-9Ⅲ”の新機能「グローバルシャッター方式(ここではGと呼ぶ)」を理解するには、今のカメラの大半が「ローリングシャッター方式(Rと呼ぶ)」であることを理解していただく必要がある。”G”の優れている点は画像スキャンを瞬時、同時にキャプチャーできる。”R”はTV映像のように画像をとらえて上から順番にキャプチャーしていく。テレビの走査線をイメージしていただくとわかりやすい。これだと動いている物体をとらえようと思っても上と下でタイムラグが発生してしまう。これを業界では「こんにゃく現象」と呼ぶ。その欠点を克服した”G”方式は動画時代に欠かせない技術なのである。90万円出す価値はある。

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