日章旗と旭日旗

昨日掲げた日章旗の「紅色」について、その続きです。

内閣府の掲げる「紅色」と印刷業界の掲げる「紅色」には明らかに違いがあることを昨日のコラムでお知らせしたが、国はデジタル化の波で色相を数値で公式表現していると思い込んでいた。例えばニュートラル・グレーは「YMCK各25%」のような基準値表現がなされていると思ったが、日章旗の場合、実際は曖昧な「紅色」とだけ記されている。いつのまにかデジタル社会に慣らされてきた我々だが、日本の曖昧さこそ尊重したい。

一方の海上自衛隊旗(旭日旗)はどうだろう。個人的にはこちらも国旗2号に指定してほしいところ。

実は防衛省には「旭日旗」について、標準色が細かく規定されている。他にも例を挙げると、護衛艦の「灰色」塗装だけでもJIS規格の色番号とともに5色指定されているほど。色の判別の仕方も「北窓45度の入射光により観察者は垂直に観察すること」となっている。保存期間も5年まで。さらに分光測色計によると定められているから完璧だろう。(詳しくはこちら→防衛省規格原案(案) (mod.go.jp)

旭日旗はrakuten.jpより

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