オヤジと息子の卒業式

結婚式とはいったい何だろう。何のために挙げるのだろう。

ここに、ひとつの答えを見つけた。

ある披露宴で交わされた〈親子ふたり〉の交歓の儀式である。

以下新郎(司会者が代読)が読み上げた「両親への手紙」をご紹介します。

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社長なんて呼びたい訳じゃない

ホントは「オヤジ!」と気取って

呼びたかった

あの頃は反発してばかり

そんな俺のことを

オヤジは振り向きもせず

仕事に打ち込んでた

それが憎くてならなかった

バイクを盗んで

オヤジを困らせたこと

いま謝るよ

なんてひねくれた奴だ

そして自分を痛めつけた

もうすぐ俺は父親になり

仕事でも責任と重圧を背負うこの俺

母さん

これからはそう呼ぶよ

学生時代は定期代もらって

それをパチンコでスッてしまった

ごめんな

今は勉強に燃えている

迷わず積極的になった

人と知り合うことに目覚め始めた

そして

純子と巡り逢った

オレが生涯かけて

守りたい

素敵な女性に

父親っていいよな!

守るべきものが

あるから

人は生きていくんだ

みんな

ありがとう

ありがとう

ありがとう

「お涙頂戴の暗いパーティなんてダサい」

でもそれは自分勝手な気持ちから出たもの。

披露宴はあなたのごお両親に贈る「子育て卒業式」

あなたはどうする?

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