破滅型思考

モヤモヤした気分を持て余し

制御不能な衝動にかられる

何百kmも遠くに行ってみたい

カメラを持つようになると

その虫が再び舞い戻ってくる

破滅に向かうと分かり切っていても

やめられない不遜な心根がどこかに潜む

冬の経ケ岬

虚無感を抜け出し浮遊感に向かって

歩き出したつもりが

ふたたび滅びに向かって歩き始める

生涯を貫く価値観は

何であったのか

いまさら考えることではない

夜の藤井寺

この自分は誰よりも恵まれている

さあバイクを駆って旅に出よう