「正法眼蔵」

この著作をまともに読む人は、仏教に使える者か研究者だけだろう。新訳本の中古が見つかったので意気込んで買い込んでみた。

成立は鎌倉時代に遡るが、曹洞宗道元禅師の口述を弟子たちがまとめたもの。おそらく一日1ページしか読み進まないだろうが、それがちょうどいいのかもしれない。実物は95巻に及ぶが、それをこの一冊300ページにまとめたのだからありがたく読もう。

中身はほとんどが禅問答だが原文と対訳だけでなく、親切でわかりやすい要約まで書かれている。文字の級数は広辞苑並みだが。これを読み終えたら親鸞の「教行信証」に挑戦してみようか。

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