兵庫県香美町(旧香住町)の香住鶴とはもう20年の付き合いになる。電話で取り寄せるのだが、年に一度は香住の風土を味わうために蔵出し直販店に向かう。
今回は別格の仕上がりだと思う。秋の新酒が出るまでの端境期に向けて、とっておきの自信作を出してきた。それがこの香住鶴「時のしらべ」。まず一口飲んでわかる味の濃さ。これは3年の熟成氷温貯蔵のため、グッと濃縮されている。アルコール度数も標準より高い。はじめの一口目の甘さで僕の舌は麻痺してしまうほど。
"Harvest Moon"(中秋の名月)この時期だけの限定販売。人は「限定」のフレーズに弱い。