写真は”サンスポ”より
国谷裕子さんの「クローズアップ現代」降板からやがて10年になる。23年間もキャスターを務めた彼女が降板させられたのは、菅義偉官房長官（2016年当時）をゲストに招いた時の彼女の発言が原因だろう。「日米同盟強化、専守防衛」について官房長官とキャスターが意見対立するような構図を作ってしまったことに尽きる。国谷キャスターからの攻撃とも思える質問に、官房長官は追い込まれた。しかし番組内は国会論戦と違う。ここで扱う問題ではないということ。当時のNHKは何かと安倍政権に反発していた。「体制に反発することはジャーナリストの使命」なのかもしれないが、おもねるのも良くない。いつも中身は両論併記のスタンスを貫いてほしい。