室生寺とは谷川を隔てて反対側。急こう配の細い道を駆け上がると集落がある。さらに大きな車ではとても入れそうにない曲がりくねった道の先に宿はある。
一日一組限定のこの宿で、この日の泊り客は我々だけ。何とも贅沢だ。夕食は一泊2万円ほどの料金で、手間暇かけた自家栽培の野菜・山菜類が、そして宇陀牛が順に食卓に並べられる。料理の品数が多く、知らぬ間ににお腹は膨れていく。お酒など飲む暇をなかなか与えてくれない。みんな無口になっていた。民宿むろうは創業45年という。2代目のご主人は脱サラで2年前に初代父の跡を継承している。

室生の山を眺めながらの朝食も山菜づくし