2週間ほど旅行に出かけておりました。きょうから折に触れてのご報告です。
クシャダスはアテネの東方、エーゲ海をはさんで対岸の町。イスタンブールから飛行機で南下すれば1時間ほどの距離。エーゲ海文明の一翼を成す地域。今はトルコのリゾート地です。
ここで流暢な日本語を話すトルコ人ガイドから話を聞いた。
「ギリシャ人は全然働かない。僕らトルコ人は勤勉な民族です」。しかしこうも語った。「イスタンブールのヨーロッパ側の地域にはたくさんのロシア人が住んでいる。彼らは完全にトルコ人と同化し始めている」。
この話を聞いて少し読めてきた。ギリシャ正教を信じる者とイスラム諸民族と、そしてロシアからの流入に耐えうる許容性に富んだ国民なのだ。仲良くやっていける理由がここにある。イラク戦争もイスラエル戦争も、そしてウクライナ戦争にも、仲介者としての役目を立派に努める国トルコの一側面を観た。そしてこうも語っていた。
「我々はギリシャ人が大きらい」と。
一方、アテネでお世話になったギリシャ人ガイドは、
「エルドアン大統領が大嫌い」ともグチる。
(隣国同士は仲が悪いのは世界共通かもしれないが)
これ聞いてどう思われるか。それはあなたのご判断です。現地に出かけ肌で感じなければ何もわからないのだと、身を引き締める旅の始まりでした。

エーゲ海「クシャダス・パトモス港」