プロラボ製品製造・販売終了

いよいよ大変な事態になってきた。富士フィルムイメージングシステムから、「通告」ともとれる案内が舞い込んだ。同社の製品は、カメラから大規模プリンターシステム機まで利用している。弊社の仕入れ額も数千万円単位。例を挙げると、顧客のファミリーアルバムのプリント感光材料、薬液、消耗品まで多岐にわたる。この数十年、プロ用写真材料すべての供給を富士1社で担ってきたが、ここ数十年のデジタル化の波に勝てなかった。

明治以来、写真材料商(富士フィルム・コダックetc.)と写真館の二人三脚で写真文化を支えてきた。写真を紙に焼き付けるという文化を担ってきた。しかし時代には勝てない。写真はSNS上の画像情報として個人間を流通・氾濫し、おかげで写真館へのプリント需要は激減した。カメラ商はすでに消滅。印刷業もオンデマンドに勝てず消えていった。次は我々撮影業種の番だ。異業種だが、「本(Book)」も電子ブックに押されて消えていく運命だろう。

我が社は創業90年。いま新たな創業160年計画を打ち立てている。どんな環境下でも撮影事業を継続していく覚悟です。

よろしくお願い申し上げます。

 

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