デジカメ遍歴”CANON EOS -1Ds”

もうしばらくカメラ談議にお付き合いください。

このカメラが出たおかげで、”Nikon”から長い間離れることになった。すべての点で”EOS”は優秀だった。即写性を重視して、二次バッファメモリーまで搭載。そのかわりスイッチ類は、ほぼ電子接点ばかりの2アクションとなり、操作性は複雑になるばかり。操作深度が深くなり、直感動作がしづらくなってゆく。使い手の欲は限りなく多機能化を求めるからだ。

この"EOS-1Ds MarkⅡ"でほぼ初期型への不満は解消された。値段も下がってきた。早くからレンズマウントに電子接点を採用していたCANONは、ますます優位さを発揮していく。

愛機EOSはもう傷だらけで、ストラップも何度となく替えた。

先に”CANON”は20年使ったとお話ししたが、カメラを重いと感じるような年齢に達して気付く。グリップを持つ自分の手が変形しているのだ。右手小指の付け根は盛り上がり、手のカタチに左右差ができている。次第にCANONやNikonから離れ、軽いカメラが恋しくなってゆくきっかけになった。

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