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レイモンド・カーヴァー傑作選

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レイモンドカーヴァー

ご紹介するのは「Carver's Dozen」(レイモンド・カーヴァー傑作選)村上春樹編訳。

レイモンド・カーヴァーは1913年アーカンソー州生まれ。ちょうど翌年には第一次世界大戦が勃発する。貧しい家庭に生まれ、自身も建設作業員で生計を立てる。

この翻訳は一流ストーリー・テラーの手にかかり、原作を超えたのではと感じさせてくれる。

この選集の中で訳者が一番に挙げている作品「足元に流れる深い川」について、ご自信が印象を述べておられるので、原文のままご紹介します。

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短い版と長い版があり、これは長い版。一番最初に読んだカーヴァーの作品であり、僕はこれ一発で見事レイモンド・カーヴァー中毒の世界に引きずり込まれることになった。疑いなくカーヴァーのベストのひとつ。僕は以来何度もこの短編を読み返しているが、読み返すたびに少しずつそこから受ける印象や、拠って立つ視点がずれてくる。そういう意味ではすごく変な話だ。物語はクレアという女性の視点によって語られるのだが、カーヴァーはその視点に対するコミットメントを実に微妙に抑制し、またその抑制を実に巧妙に利用している。もやもやとした「一雨来そうな」暴力の息吹が、小説のトーンを予感的に引き締めている。

原題は『こんな沢山の水が、こんな近くにあるのに』。意訳した。

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ジュンパ・ラヒリ↑↓

Pulitzer Prize-winner Jhumpa Lahiri is the author of The Namesake and Interpreter of Maladies.

この最後の「意訳した」、ここが重要です。そもそも大方の訳本は僕の力では味わうどころか息詰まってしまうのがオチ。

以前にピューリッツァー・フィクション賞を受賞し、最初の長編小説である『その名にちなんでThe Namesake)』(2003年)を書店で見かけ、作者があまりの美人(インド系)であったことから読んでみた。動機が不純で、読みかけのまま書棚に放置している。あまりにも読みにくく、(もう訳本はこりごり)とまで思ってしまった。よほどであれば原文を読むか、訳文の逆さ読みでも出来ればいいのだが。

その点作家・村上春樹が訳すと原作よりも面白い。そこから村上春樹に惚れ込んでしまった。それまで春樹の本を手にしたことがなかったから可笑しなものだ。

ーーー本ページの写真はすべてWikipediaより拝借させていただきました。

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