本郷一平の世界

本郷氏は造形物全般のアーティスト。その作品領域は実に広い。もともと木工品から骨董品の修復まで手掛けておられたから、仏像に関する知識も並ではなく、古美術商から持ち込まれた作品を一瞥で、「これは天平時代のもんやな」と、瞬時に見分ける。また古物商から真贋の鑑定依頼が舞い込むほど。下のフレーム作品など実に仕事がこまやかで厳密。塗装のレベルも一級品。

さて、本郷作品のフレームを纏った油彩画はすべてM氏の作品。強烈に主張するフレームに絵画作品も負けていない。残念ですが、M氏は先年亡くなられたました。その遺作になりました。

作者お二人は、互いのよき理解者として交流しておられた。

これらの作品の良し悪しは個人の直感にお任せしますが、どちらとも鑑賞者に心地よさを提供するモノでなく、どこか不思議さ、違和感を感じるものでないでしょうか。

作者は「俺の作品を目前にして言葉に詰まり、相手の思考を破壊出来たら最高」と語っておられる。

それこそが〈アート〉の本流。不思議なもの、どこにもないもの、あり得ないもの。そこに一つの道が開けます。ひょっとすると一万年の時を経てこれらの作品が後の宇宙人に発見され、かつての人類を評価してくれるのでは。きっとそれが作者の狙いです。

"Toword Happines"シリーズ1

 

"Toword Happines"シリーズ2

"Toword Happines"シリーズ1

「天上界」"Toword Happinesシリーズ1" ここからは去る2017年に開かれた個展の作品です。