私の生家は大垣市。戦前からかなり手広く空き瓶回収・販売業を営んでいた。空襲で工場などすべて失うまで10人ほどの従業員を抱えて栄えていた。これが祖父(喜作)の時代。私の父は喜作の長男になる。空襲ですべてを奪われ喜作は再起を賭ける意欲をなくしたが、駅前でタバコ屋を営んだ。しかしそれも半端でなく町の競輪場での販売権を手に入れるなど、商才を発揮した。
日本では古くから、びんを回収して殺菌洗浄し、再利用するという循環システムが確立されています。こういった“リターナブルびん”の循環システムを独自のネットワークと社会活動の中で、回収、再販しているのが“びん商”です。
現在、508社(平成25年3月末)が全国びん商連合会に加盟し、北は北海道から南は九州まで、連合会の加盟各社が活動しています。資源を大切にし、有効に利用する精神が地域社会活動へとつながっているのです。
びん商の発祥は、明治・大正時代に樽から容器の変遷に合わせガラスびんを扱い始めた会社や、酒販店や卸問屋のびん回収部門として設立したもの、また戦後の物資の乏しい時代にびん回収を始めたものなど様々です。詳しくは瓶のリユースサイト→http://www.returnable-navi.com/explain/explain01.shtml