小説「爽年」 石田衣良 より以下一部抜粋
「青ガラスのような東京の冬空のした、ぼくは今日も新たな女性を抱きにいく。この生活 にも仕事にも意味などまったくない。 どこ にもいきつくことはでき ない。 人誇れるような価値もない」
ここから始まる娼夫(男)の物語。男性女性に恋焦がれる感情を無くしていくことを「アセクシャル」という。好きに生きられる世の中。グローバルな中でクローズな生き方を選ぶ。自分だけに関心を持つ人。不安に向き合いたくないから何かに執着する人。
様々な価値観の洪水に身を任せることは嫌いだ。自由なままでいたい。
さあ、そんな時は座禅がいい。