これでいいのだ

僕の世代のヒーローと言えば赤塚不二夫の「おそ松くん」。小学生だった。彼の代表作「天才バカボン」には、あまり縁がなかった。周囲の人々に幸せを招く人情劇で、ギャグの連発に嫌気をさしていた。いま読み直してみると、全く違う印象を受ける。名文句が散りばめられているのだ。その中で最も有名なバカボンの名文句、

「これでいいのだ」

には深い意味が込められている。日本人の民度の高さは受け入れる力なのだと気付かされる。

現代では"One Piece"の伝説的名句かもしれない。

「愛してくれて、ありがとう!!!」

ー第483話「答えを探して 火拳のエース戦場に死す」にて

シンプルだが、ここにもとてつもない意味が込められている。

意味不明な風景

この二つの名文句に共通していること。それは

(相手を認め、いたわる心情)

(他人がいて初めて自分という存在がある)

利他の気持ち。自分の欲を突っ張ると、相手は沈む。自分の夢ばかり追いかけていると、周囲の人は離れていく。

徳島城址の桜

「愛」の西欧的概念は日本では通用しない。仏教用語にルーツを持つ「慈愛」こそが一番近い気がする。

"One Piece"にも流れているのでしょう。

© 2024 阿部写真館 徳島本店,大阪本町靭公園前店,茨城プレイアトレ土浦店