松田優作とベスパ

1949年生まれの彼。団塊の世代真っ只中だ。日本人の父と在日で質屋を営む母との間の婚外子。1989年に亡くなるまでに、数多くのハードボイルド系のドラマ・映画に出演している。ニヒルな彼の存在感は、高度成長期の日本の歪みを体現してくれた。彼より一世代前に活躍した映画俳優ジェームス・ディーンに重なる気がしている。

写真はホビコムより→https://hobbycom.jp/

生きることが希望に満ちていた時代に、社会に抵抗する生き方がクールだと若者の支持が集まる不思議。

いつの世も「存在の理由」は皮肉に満ちている。

© 2024 阿部写真館 徳島本店,大阪本町靭公園前店,茨城プレイアトレ土浦店