一休宗純禅師

「一休」、「良寛」、「鈴木正三」、「白隠禅師」。臨済禅の大御所たちの伝記、評論集。

一休伝だけで400ページの力作。水上勉(故人)の全集18巻目に600ページ近くを使って描かれている。昭和50年の著作である。手に入れてなんと半世紀近く僕の書棚に眠っていた。

大半の蔵書は”BOOK OFFに出したが、この全集はいつか読む日が来るはずと手放さなかった。

別冊太陽表紙より

本著作の内容はあまりに生々しく、抱いていた偉人のイメージが吹き飛んでしまった。作品から臨済宗を学ぼうという意欲は失せ、人間一休を垣間見た。気取って「禅」を語る自分も失せた。

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