映画「ダンサー・インザ・ダーク」をご存じだろうか。2000年度の上映作品だ。記念碑的な作品で、この辺りから欧州映画界に一つのムーブメントが起こった。
映画について詳しくはこちら、写真も→https://moviewalker.jp/mv31790/
絶対非演出、映画照明は不可、全編ロケに限る、音声アフレコ&BGMは使わない、などの映画製作現場における掟を定める、一つの闘争であった。(ドグマ95純潔の誓い)で検索してください)。この動きは脱ハリウッドの象徴として掲げられている。
今世紀に入り我が国の写真業界も次代を支えるテーマを見つけられず、行き詰まりを感じていた。
純潔の誓いに触発されて、我々の撮影にも脱スタジオ→アウトドア志向が起こり、顧客の自然な表情などを求めてロケーション撮影に取り組み始めたのがこの頃。それ以降、徐々に撮影スタイルが受け入れられて今につながっていく。
表題のビョークはアイスランドの歌姫で、ドグマに沿って作られたこの映画で主演。
あの時代、僕ら観客側は、ハリウッド映画に感化されてしまっていたので、逆カルチャーショックだった。
さてそろそろ、我々に再び行き詰まりがやってくるはずだ。君たちはどこを目指すか。