「日本リアリズム写真集団」は過去に沖縄辺野古基地反対や成田空港反対という極左活動に加わったということで、現在、公安捜査対象にまでなっているようだ。共産党からの支援を受けていたという記事もある。時代は移り変わる。歴史的に素晴らしい活躍をされた写真家を多く輩出しているが、徳島を代表する写真家 藤井 凡氏もそのおひとり。土門拳の後継者である。直接写真を拝見する機会があった。氏は特別に語らないが、写真の絵作りの巧みさはただ脱帽するしかないほど、研ぎ澄まされていた。その作を探したが、今となっては見当たらない。
アサヒカメラ1980.10月号に氏の作品が掲載されている。国立国会図書館で閲覧できる。
あの時代を振り返ると隔世の感あり。現代の”インスタ映え”に象徴される明るい写真の真反対、”根暗な”写真が多かった。今後の写真はどこへ向かうのか。