大川周明著 発禁本復刻「日本二千六百年史」

この本は戦後G.H.Q.によって発禁処分を受けた。著者の大川周明は、日米開戦を煽った人物としてA級戦犯の汚名を着せられたが、病気のため収監は免れた。あの悪夢の占領政策、東京裁判などについては歴史観の違いによって諸説あるが、敗戦国戦犯代表として責任者達は堂々と死刑判決を受けた。言い訳も一切せず立派な最後を遂げられた。安倍晋三首相の御祖父岸信介もA級戦犯であったが、ある日本人有力者によって助けられたという。

本書は発禁処分によって塗りつぶされた箇所を復刻版によって現代に蘇らせた。その出版社(毎日ワンズ)の功績は偉大だ。その塗りつぶされた箇所を一部ご紹介しよう。

以下この著作の抜粋です↓

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足利尊氏兄弟は実に武士の上に立ち得る主将の器であった。尊氏は当時の豪族が最も尊べる名族源氏の門葉であった。彼は弓馬の道に於いて当時比類なき大将であった。彼は生死をとする戦場に於いても、怡々(いい)たる顔色を変えることなき程大胆であった。夢窓国師は彼を評して『御心物惜しみの気なし』と言っている。彼は毎日降参せる者をしてきょう己の陣屋を守護させる宏量を有していた。彼は己に敵せる者に対して『心中不便なり』とて之を憎むことをせず、幾度も叛きたる者を幾度もその降を容した。彼は将士の戦死を聞く毎に、その愁傷を蔽う能わざるほど柔らかなる感情を有していた。彼は寵遇を得たる後醍醐天皇に抗し奉るの己なきに至れるを悲しみ、爾(なんじ)来一身を処するところ隠者の如く、天下の政務を子弟に任じて自ら吻(くち)を挟むことなく、天皇の崩ずるや、文を作って極めて皇恩を述べ、切に衷情を表し、天皇の菩提の為に天竜寺を創建した。

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一部分だけのご紹介ですが、黒塗りされた部分の復活です。この意味するところの重大さを感じてみて下さい。このように日本人が天皇を崇拝する箇所はことごとく消されたのです。戦後統治したG.H.Q.はさらに2万人を超える日本人を公職追放した。追放された中には保守派政治家も含まれ、とりわけ学者、教職員が多く含まれていたようです。彼らは正義に鑑みて公職追放を受け入れた善人ばかりではない。踏み絵を踏まされる状況があったはずで、追放者リストを作り、G.H.Q.当局に進言したのも日本人であったわけです。これに加担した勢力については民主主義の下では罪に問えない。しかしこれでお分かりのように、何より日本の天皇を中心とする国家体制を破壊する事が目的であった。その中でのベストセラーを誇る本書の発禁処分は日本人の自尊心を奪うには充分な措置であったろう。黒塗り箇所を指摘した日本人学者達を個人的には許せないが、生き残るための選択であったのかも知れません。

これらは日本の赤化(共産化)への陰謀と言われているわけだが、これについても朝鮮戦争から、ソ連崩壊までの道程を知らなければ伝わりません。ここでは割愛します。

「歴史は勝者が書く」と言わざるを得ないのは真実。戦後75年、現代では以下のような事象が次々に明らかにされてきた。関心を持たれる方は調べてみてください。戦後の歴史観が大きく書き換えられていくこととなるのです。

表題だけを掲げておきます。

  • ヴェノナ文書が公開され,様々な取引、陰謀があきらk
  • アメリカは蒋介石国民党軍を支援 。しかし途中から毛沢東共産党軍に乗り換える。
  • ハルノートの真実。

 

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