壁シリーズが続きます。
今回はメルボルンで写したカット。街を歩いていると、その建物の壁に刻まれた歴史に興味が湧いてくる。この建物の壁も3度塗り替えられている。現在は素敵なカフェになっているが、建物の裏手に回れば過去が見えてくることも。
ここで壁から建築物に話が広がるが、我が国は世界有数の地震国。欧米のように石造りの建物を何百年も使い続けることはできない。地震・火災に弱いが高湿度に強い「木」の文化圏である。
最近ではプレハブ構造の軽い新素材住宅が増えている。地震対策という角度からは非常に有効だが、壁という題材で取り上げるとなると面白みはあまりない。
100年後、さて日本の住宅はどんな景色になっているだろうか。