サングリア

6月のバルセロナ。この日も戸外の気温は42°を超えていた。

歩き疲れて食欲はなかったが、ちょうどランチタイム。街角のバルに入る。

なんでも良かった。喉の渇きを潤すものはないかと周囲を見渡すと、みんな同じものを飲んでいる。バーテンダーに「同じものを」とオーダーした。

それが赤ワインの炭酸割りと悟ったのは喉を通る時。

爽やかな酸味とほのかな酔いが体内に染み渡る。こんな熱い国、呑まずに暮らせない。

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