黒尾 誠著「腎臓が寿命を決める」

この本の著者黒尾先生は老化抑制遺伝子「クロトー」(1997年日本人研究者が発見)の重要性を説明している。この本に盛り込まれる教えは偉大だ。先の畝山先生の食品添加物の現状と安全性の話は重要だが、食品添加物を気にするより、添加物に含まれるリンが問題だと教えている。

生物界では「何かを得る代わりに何かを失ったりリスクを背負っている我々」。「人類は陸上を動き回れるという利益を獲得したが、リン(✳︎)による老化加速という不利益を背負うことになった」(太字は著書からの意訳、抜粋)

(✳︎)リンは海水など自然界に多く含まれる、人間の骨を支える最重要物質。ただしリン濃度の過多によりCCPが作られ、体内では結晶化してゆく。いわゆる動脈硬化。

最後に本書の結論として「座位行動時間の長い人ほど寿命が短い」とあるが、座りっぱなしは体に悪いですよ。命ある限り動き回ってください。そこにはリンの摂取過多が大きく関わっていると教えている。

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