写真を審査する

総評と出品お礼〉よりABECompe2017.10

皆様にはわたし達の辛辣な評価によく耐え、継続出品して頂き厚くお礼申し上げます。

これも写真を愛するゆえのことです。単に写真技術を上げるためだけでなく、

『生きること」=「写真すること」を目指す人材が育つことを目的にしているからです。

作家・村上春樹氏は一遍の小説を書き上げるのに三年、四年の歳月をかけています。書くにあたって一番ふさわしい場所を探し世界を旅しています。彼の前作ではイタリアのとある港町に居を構え、一日10キロのランニングを自らに課して日夜格闘しているアスリートです。様々な国で読まれることを想定し翻訳に耐えうる文章を編むのです。一緒にいる彼の妻の話を聞いてみたいものだとも思います。ただストイックになれと言っているのではありません。

いま自らが置かれた世界を理解することから始めてください。それには世界情勢から国の成り立ち、そして痴話話まで吸収し体内で練り込み、写真にアウトプットしてください。あいにく私は今振り返るとおよそ前半生を無為に過ごしてしまったたため、気付くのが遅れてしまいました。そんな私の気付きが少しでも若い世代の写真創りに役立てばと思い立ち、コンペの審査をしております。そして、私は「経験至上主義者」です。これは体験の中からしか自分は進化しないということです。「現場主義」と理解していただければ結構です。

上の図はそれぞれの作品の完成度を数値化しようとするものです。中でもインパクトとテーマ性が重要です。そして作品タイトルに作者の思いを込める必要があります。タイトル(画題)がなければただの写真。これは作品とは呼びません。だれもがこれに苦しむようです。

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