宮沢賢治Ⅱ

じつにわたくしは

水や風やそれらの核の一部分で

それをわたくしが感ずることは

水や光や風ぜんたいが

わたくしなのだ

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以上、詩「種山ヶ原」下原稿より引用。出典は「別冊太陽218」より

覚醒者が詠んだような名作だ。詠まれた当時の時代背景も考慮に入れなければならない。明治から大正にかけて、教養主義的な考え方が先端で、モダニズムとも呼ばれた。いくぶん庶民感覚からは遊離している学生も多かった。彼らは地主家系の出身で学費も生活費もなに不自由はない、不労所得生活者。とはいっても宮沢賢治を批判するのではない。この時代、文化・教養が花開かせた功績は大きい。一番興味深い時代なので、また別項で。

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